こんにちわ。ビジネスマンです。ビジネスにおいて物事を論理的に考えることは、業務の生産性や効率性の向上に欠かせないものです。スケジュール管理においても「自分の立てた計画通りに物事が進まない」や「業務をタスクへどう分解すればよいかわからない」などの悩みを抱える方も多いと思います。「論理的思考」を意識することにより事象に対して課題解決する能力が向上します。本章ではその「論理的思考」について触れていきたいと思います。
論理的思考(ロジカルシンキング)とは
・物事の因果関係を整理し、順序立てて考えること。
・わかりやすく説明する思考を身につけること。
論理的思考のメリット
①問題解決能力があがる
②説得力があがる
③コミュニケーション能力があがる
④提案力が向上する
論理的思考を身に着けたくても「生まれ持った天性だから今さら無理だよ」と思っていませんか?論理的思考は事実やデータと仮説を結びつけるための技術です。技術なので方法や考え方を学ぶことにより習得できる思考法となります。
論理的思考のテスト1
以下の2つの問いより考えられる事象について考えてみましょう。
(問1)一般的な会社では役職があがると給料が増える。
(問2)部長の月収が50万円で課長の月収が40万円である。
【問題】この2つから導き出される結論は何ですか?
【こたえ】部長の方が課長より役職が上である。
この考え方は演繹法(えんえきほう)という論理的思考の技術です。演繹法とは、一般的な法則に基づいて、具体的な事実を導き出す方法です。
論理的思考テスト2
【問題】この3つの事象で共通して考えられることはなんでしょうか?
(問1)一般的な「部長職」の年収は約800万円だ
(問2)当社の部長の年収は約800万円だ
(問3)自分が部長になったら年収約800万円だった。
【こたえ】部長になったら年収約800万円
今回のケースでは、部長=年収約800万円いう共通点により求められます。この考え方は「帰納法」という論理的思考の技術です。帰納法は具体的な事実から一般的な法則を導き出す方法です。(演繹法の逆の考え方)
論理的思考を身につけるために
普段から「考える癖をつける」
では、どのように「考える癖をつける」ことが出来るのでしょうか?普段から下記のことを意識するようにしましょう。
①言葉を具体的にする。
②物事の本質を考える。
③自分の思考の癖を把握する。
④主張と根拠を明確にする。
論理的思考を身につけるための具体例
①言葉を具体的にする。
例)上司からの業務指示において期日を問われた場合
上司:昨日頼んだ仕事いつまでに提出できる?
部下(回答1)⇒なるべく早めにやります。(×)
部下(回答2)⇒〇/〇(〇曜日)〇時までにやります。(〇)
上司が業務の指示において期日を問う場面があると思いますが、上司からみて部下の進捗状況が悪い場合に、再度確認の意味合いで期限を確認する場合があります。つまり、業務に遅延が生じる可能性があるからです。上司に期限を求められた場合は必ずタスクを整理し、実現可能な期限を回答しましょう。また、自ら決めた必ず期限は守りましょう。※逆に言えば守れない期限は、約束しないようにしましょう。業務において遅延が生じる場合は、他の人が手伝うことも想定して上司はスケジュールを組み立てているはずです...
②物事の本質を考える。
例)上司から資料作成の依頼を受けた場合
⇒言われた数字のみ抽出し提出する。(×)
⇒上司がその後何をしたいのかを考え、数字をリスト化して提出(〇)
上司はタスクを細分化したうえで業務指示を行う場合があります。その後その資料をどこで、だれに、どうやって使用するかを考えたうえでまとめるよう心がけましょう。自分が上司になったときの部下への指示のしかたなどを早いうちから意識できるようになれば、仕事の生産性も必ず向上します。
③自分の思考の癖を把握する。
例)上司に提出した資料の内容を否定された。
⇒感情的に「なぜダメなんですか。」と言った。(×)
⇒資料を見直し、上司の意向を考慮し再度資料を提出した。(〇)
人それぞれ思考には癖があります。癖は「良い、悪い」ということではなく、考え方になります。自分の思考の癖を見直す場合は「クリティカルシンキング(批判的思考:意図的に自分の考えを批判的に考える思考)」をしてみましょう。
④主張と根拠を明確にする。
例)質問があった場合の答えを考える場合。
⇒自分の経験からのみで答えを決めつける。(×)
⇒自分の考えた答えを数値的根拠や状況で検証し、判断する。(〇)
特に経験の多い部下は、経験をもとに答えを決めつけて回答する場合が多いと感じます。経験はもちろん大事ですが、主張「~だと思う」と根拠「なぜならば~」をセットにして考える癖をつけましょう。
最後に
論理的思考はビジネスだけではなく、身に着けることにより様々な場面で活用が可能です。例えば、仲間うちでの飲み会の最中の話し方や話す内容なども変化していきます。また、日々少し意識することにより向上が図られます。常に考えるくせをつけ、論理的思考力を向上させましょう。
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